戦後のお話。両親をなくし、兄弟とはバラバラになってしまった奥原なつの成長物語。親切な父親の戦友柴田剛男に連れられ北海道十勝へ。

剛男は婿養子で妻、富士子と義父、泰樹と3人の子供達と酪農をしながら生計を立てていた。

剛男と富士子は自分の子供のようになつを迎え入れた。

同級生の娘夕見子は初めはなつを快く迎えることが出来ない。

自分の服を貸してあげてと両親に頼まれるも絶対にいやだと泣き叫んだ。

泰樹も働かざる者食うべからず。

学校に行くより働けとなつに強いる。なつもその方がこの家に居やすいと、働くことを強く願った。

夜明けと共になつの朝は始まることとなる。

初めは厳しく当たっていた泰樹もなつの素直な言動、懸命な姿に心を開き出す。

同時期に夕見子も心を開き出す。なつは生命の誕生にも立ち会い今までに持ったことの無い素晴らしい感情を抱く。

草刈正雄さんの柴田家の人々


柴田家は有名な俳優女優の構成で、藤木直人さんと松嶋菜々子さんが夫婦をやっているなんて見ているだけで華がある。

藤木直人さんは厳しいく真面目な上司の役のイメージを強く持っている人も少なくないだろう。今回この役ではとても優しくどちらかと言えば少し抜けていて、癒しポジションなのではないだろうか。同じく松嶋菜々子さんも、最近はちょっと意地悪な役だったり厳しい役が目立っていたように思うが、とても優しくなつを本当に娘として迎え入れてくれる優しい母親役だ。草刈正雄さんの演技には初回から早くもこの世界に引き込んでくれた。

厳しく頑固な爺さんだが、まっすぐになつを見てくれるいいそふであった。奥原なつの子供時代、粟野咲莉ちゃんは戦後のおかっぱ頭がとてもよく似合っており、素直すぎて腹が立つほどとても役にはまっていた。柴田夕見子の子供時代の荒川梨杏ちゃんも容姿も可愛く、戦後の髪型に寄せることで時代背景に合った役柄にとけこんでいた。独特の訛りも上手く話しており他にもいろいろな役をやってのけるだろうなと1週間の話の中で思わせる演技だった。

まだまだ始まったばかりで登場人物もまだ僅かなのであろうが、成長後のなつは日本アカデミー賞主演女優賞などを受賞している女優兼モデルの広瀬すず。なつの兄奥原咲太郎役は岡田将生と有名どころが揃ったドラマである。安田顕さんや高畑淳子さんの演技により、怒りのシーンや感動のシーンには視聴者はとても感情を揺さぶられることとなるでしょう。

吉沢亮さんや北乃きいさんも登場するとのことで、今季の朝ドラは毎日目を見張ることとなるだろう。

スピッツの主題歌もかなり良い


主題歌はスピッツ。朝から草野マサムネさんの独特な柔らかい優しい歌声と共に朝が始めるようなとても暖かい歌である。前奏を聞いただけで、あ!スピッツだな!と思って聞いたのだが、さすがだなと思わざるを得なかった。

白線流しの主題歌で有名な空も飛べるはずを始め、挿入歌のロビンソン。たくさんのアーティストがカバーしている楓を始めたくさんの映画ドラマの主題歌、CMソングがある。どれも耳障りの良い曲でスピッツの曲を聞いたことがないと言う人はいないのではないか。


脚本家大森寿美男オリジナル作品、最終回を予想


なつは成長と共に産まれ持った優しさ素直さに加え、豊かな想像力を活かし漫画映画というアニメーションの世界に飛び込んでゆくようです。きっかけは、同じクラスで東京から同じように北海道へやってきた山田天陽の書く馬の絵が風に飛ばされパラパラ漫画をみつけたこと。ではないでしょうか。戦争や酪農を通して培った忍耐力をその世界でどこまで耐え忍んでいくか、オープニングの映像のような作品を作っていくのか?!これからの見所はその辺ではないでしょうか。


この作品の脚本家大森寿美男さんによるオリジナルの作品だそうで、連続テレビ小説の記念すべき100作目にあたるようです。

朝ドラは結構山あり谷ありの人生を短絡的に繰り返すので今回もそのように厳しい時期や幸せな時期を幾度と繰り返しなつの子供たちへ戦争の時の話が受け継がれていってほしいなと思います。

キャスト、語り手に有名人ばかりをあつめてきているので視聴率は多少ながらに伸びるのではないでしょうか。

岡田将生さんの演技に注目


少しおちゃめな藤木直人さんの演ずる柴田剛男にも注目しておきたいところだが、なつと生き別れた兄岡田将生がどのようにストーリーの展開に関わってくるのか見どころになるのではないでしょうか。

まだまだ子供時代を過ごして行くであろうが、現段階では北海道から東京にいるであろう兄へ手紙を出したいなつ。

お金がかかることを気にして富士子にそんなことは気にしなくていい!たくさん手紙を出しなさい!と愛のある怒りと悲しみを受け取るなつであった。兄や妹に会いたいなつの心はだんだんに膨れ、寂しさ悲しみがどんどん押し寄せてくるなつであった。