戦後のお話。両親をなくし、兄弟とはバラバラになってしまった奥原なつの成長物語。親切な父親の戦友柴田剛男に連れられ北海道十勝へ。

剛男は婿養子で妻、富士子と義父、泰樹と3人の子供達と酪農をしながら生計を立てていた。

剛男と富士子は自分の子供のようになつを迎え入れた。

同級生の娘夕見子は初めはなつを快く迎えることが出来ない。

自分の服を貸してあげてと両親に頼まれるも絶対にいやだと泣き叫んだ。

泰樹も働かざる者食うべからず。

学校に行くより働けとなつに強いる。なつもその方がこの家に居やすいと、働くことを強く願った。

夜明けと共になつの朝は始まることとなる。

初めは厳しく当たっていた泰樹もなつの素直な言動、懸命な姿に心を開き出す。

同時期に夕見子も心を開き出す。なつは生命の誕生にも立ち会い今までに持ったことの無い素晴らしい感情を抱く。続きを読む